「試験直前期の対策を知りたい」
「本試験の注意事項を知りたい」
「あと一歩合格点に届かない、、、」
簿記3級に合格するには、直前期の過ごし方がかなり大事です。
直前期の対策を適当に行うと、せっかく勉強しても実力発揮できません。
この記事では、簿記3級の直前期の過ごし方や対策法を網羅的にまとめました。
この記事を読むメリット
・簿記3級の直前期の過ごし方がわかる
・本試験問題の効率的な解き方がわかる
・本試験の注意点がわかる
この記事を書いている僕は簿記3級から会計系最難関資格である公認会計士試験短答式に一発合格しています。
それでは解説していきます。
Contents
直前期の勉強法3選
直前気にするべき勉強法は以下の3つです。
・過去問を解く
・苦手の総復習
・第3問の強化
それぞれ解説していきます。
過去問を解く
何はともあれ、まずは過去問を解きましょう
最低でも3年分解けるとベスト。
過去問を解くべき理由は、以下の3つです。
・自分の現状を知ることができる
・本試験形式の問題に慣れておく
・違った角度から勉強できる
1番大事な事は試験の問題に慣れておくこと。
ぶっちゃけ、テキストの知識が身に付いていても、本試験の形式に慣れていないと実力を発揮できません。
試験前はとにかく過去問で演習を重ねましょう。
苦手の総復習
そして次にやる事は、苦手論点の復習です。
これまで問題集や、過去問の問題を解いてきた中で、自分の苦手な論点がいくつかあるはずです。
そういった論点を充電的に復讐することで、一気に成績が伸びてきます。
ちなみに、簿記3級は、幅広く出題される傾向があるので、苦手論点を1つでも少なくすることが合格への近道です。
第3問の強化
そして、直前期には、第3問の決算問題等を特に力を入れて対策しましょう。
何故かと言うと、簿記3級の合否は第3問の出来で決まると言っても過言では無いからです。
簿記3級の配点は以下の表の通りですが、特に配点が高いのが第1問と第3問です。
大問と出題内容 | 配点 |
---|---|
第1問 仕訳問題 | 45点 |
第2問 勘定記入等 | 20点 |
第3問 決算問題等 | 35点 |
このうち、第1問の仕訳問題は、どの受験生も大体8割から9割近くとってくるので差がつきません。
ただし、第3問は配点が高いにもかかわらず差がつきやすいので、第3問でいかに点数を取れるかが合否の分かれ目になります。
試験直前は特に第3問に力を入れて対策できるとベストです。
やってはいけない勉強法2選
それでは直前期にやってはいけない勉強紹介していきます。やってはいけない勉強は以下の2つです。
・新しい参考書に手を出す
・優先順位をつけない勉強
それぞれ解説していきます。
新しい参考書に手を出す
直前期は新しい参考書に手を出さず、今までやった参考書をとにかく仕上げることに注力しましょう。
なぜなら、新しい参考書に今から手を出しても、どうせ間に合わず、中途半端になるだけだからです。
試験が不安な気持ちから新しい参考書を買いたくなる気持ちはわかります。
ですが、既存の参考書をしっかり仕上げることに集中しましょう。それが1番の近道です。
※ただし、過去問がまだ手元にない場合は、過去問は必要なのですぐに購入しましょう。
優先順位をつけない勉強。
そしてやってはいけない勉強2つ目が、『優先順位をつけない勉強』です。
試験直前期は、限られた時間でいかに効率よく成績を上げるかがカギになってきます。
特に計画を立てずに、とりあえず手当たり次第に勉強すると、結局成績が伸びないなんてことになりかねません。
試験直前期はしっかり優先順位をつけて勉強していきましょう。
そして、優先順位の付け方のポイントは、以下の3つ。
・第1問と第3問が配点が高いので優先
・自分の苦手な論点を優先
・本試験で間違いやすい論点を優先
間違いやすい論点は以下の講座で解説しています。
本試験問題の効率的な解き方
次に本試験問題の効率的な解き方を解説していきます。
ポイントは以下の3つです。
・時間配分を意識する
・解く順番を決めておく
・得点可能性を考える
それぞれ解説していきます。
時間配分を意識する
簿記3級の試験は、制限時間が60分とすごく短いです。
なので、限られた時間で効率よく解くことが必要になります。
そのためには、大問ごとの時間配分を意識していくことが重要です。
簿記3級の大問ごとの時間配分の目安は以下の通り。
・第1問 15分
・第2問15分
・第3問25分
・見直し5分
あらかじめ時間配分を決めておくことで、バランスよく点を取れるので、得点を最大化できます。
簿記3級の時間配分や解き方は以下の記事で詳しく説明しています。
【2023年最新】簿記3級の時間配分と効率的な解き方は?【簡単】
解く順番を決めておく
そして次に大事なのが大問ごとの解く順番を決めておくことです。
何故かと言うと、本番中に「どの問題から解こうかな」と迷っていると,大幅な時間のロスだからです。
あらかじめ解く順番を決めておくことで、得点しやすい問題から着実に解いていくことができます。
そして大問ごとの解く順番の目安は以下の通りです。
第1問→第3問→第2問
この順番の根拠としては、配点が高い順に解いたほうが得点が伸びやすいからです。
大問ごとの配点は、以下の通り。
大問と出題内容 | 配点 |
---|---|
第1問 仕訳問題 | 45点 |
第2問 勘定記入等 | 20点 |
第3問 決算問題等 | 35点 |
得点可能性を考える
そして本試験では、常に得点可能性を考えて問題を解くことが大事です。
基本的には解く順番や、時間配分守るべきです。
しかし、難問や解きにくい問題が出題された場合は、そういう問題を避けて簡単な問題から解くことが大事になります。
本試験において「この問題解けなそうだな」と思ったら、その問題を避けて解けそうなものから先に解いていきましょう。
【体験談】僕が簿記3級に合格したときの話
本試験の約2週間前、僕は「簿記3級諦めようかな」と絶望しか出ていました。
それまで問題集やテキストを使って、自分なりに本気で試験対策をしてきました。
にもかかわらず、試験2週間前に解いた過去問点数は、なんと約40点。(合格点は70点)
自分なりに本気で対策をしていたにもかかわらず、合格点に全く届かないという状況、しかも試験まであと2週間しかない、、、
今回の試験は諦めて、次の試験を受ける選択肢もあったのですが「とりあえず全力で対策してみよう」と思って、全力で直前対策をすることにしました。
僕は予備校に通って簿記3級の勉強していたので、先生に相談したり、とにかく過去問を解きまくるという戦略を取りました。
そして、本試験では90点越えでなんとか合格。
今思えば、試験前にやっと対策がかなり良かったんだろうなぁって思ってます。
この記事を読んでいるあなたも数年前の僕みたいに合格点に届かず不安かもしれません。
しかし、簿記3級は、直前対策のやり方だったり、過去問演習をとにかく重ねることで一気に点数が伸びるので、諦めるのは損です。
簿記3級の成績は、最後の最後に一気に爆発的に伸びると言うことを頭に置いて頑張ってください。
本試験当日にチェックすること
本試験当日にチェックする事は以下の3つです。
・仕訳編
・要注意な論点編
・持ち物編
仕訳編
試験当日は仕訳問題の再確認を行いましょう。
さっきも言いましたが、3級の試験ではその半分近くを仕訳問題が占めます。
とにかく問題集に出るような基礎的な仕訳を落とさないことが合格への近道です。
試験当日は、基礎的な仕訳をもう一度再確認しておきましょう。
要注意な論点編
そして、試験当日には、間違いやすい論点や要注意な論点をもう一度確認しておきましょう。
本試験で間違いやすい論点や、確認しておくべき問題は、以下の講座でわかりやすく解説しています。
持ち物編
そして必ず持ち物もチェックしておきましょう。
簿記3級の試験における持ち物は以下の通りです。
試験形式 | 持ち物 |
---|---|
統一試験 | ・受験票・身分証明書・電卓・筆記用具 |
ネット試験 | ・身分証明書・電卓 |
直前期の過ごし方
本試験直前のベストな過ごし方は以下の5選です。
- 既存の論点の強化
- 仕訳問題の総復習
- 決算問題の強化
- 過去問を解く
- 出題予想は気にしない
詳しくは、以下の記事で詳しく解説しています。
合格するために必要なマインド3選
最後に合格するために必要なマインドを解説します。
・過去問や模試の点で一喜一憂しない
・とにかく点を取れるところから
・基礎をとにかく落とさない
それぞれ解説していきます。
過去問や模試の点数で一喜一憂しない
本試験前の勉強では、過去問や模試の点数で一喜一憂しがちです。
が、大事な事は本試験で合格点を超えることです。
過去問や模試の点数が振るわなくても、落ち込む必要ありません。
また、点数が良くても勉強を止めてしまうのはNGです。
どんな点数であれ、自分の弱点を明らかにして1つずつ改善していきましょう。
そうすれば必ず合格できます。
とにかく点を取れるところから
そして本試験では、とにかく点を取れる部分から問題を解いていきましょう。
難問や、解きにくい問題に時間をかけすぎると、簡単な問題すらも解けずに点数が伸びません。
「この問題解けなそうだな」と思ったら、潔く諦めて、次の問題に進みましょう。
とにかく1点でも多く取る意識が大事。
基礎をとにかく落とさない
そして、本試験では、難問が出題されることがありますが、難問は解けなくても合格できます。
つまり、テキストレベルの基礎的な問題を解けるだけで、簿記3級合格できると言うことです。
なぜなら、試験問題は点数を平均化するために、わざと難問が作られているから。
簡単な問題や基礎的な問題をとれば、合格点を超えるように試験は設計されています。
難問が出ても必要以上にびびらす、しっかり基礎問題を確実に得点できるようにしましょう。
基礎問題だけ解ければ合格できる。
【30点伸びる】簿記3級 直前対策講座
簿記3級に合格するには、直前期の対策や本試験でのテクニックが大事です。
試験直前の対策を間違ったり、解き方が非効率だと実力を発揮できません。
以下の講座で直直前期の対策法やテクニックを解説しました。
気になる方はどうぞ。
よくある質問
簿記3級の直前対策でよくある質問をまとめました。
第2問は捨てても良いですか?
結論、第2問を完全に捨てるのはやめましょう。割と危険です。
理論上は、第1問と第3問を合わせると80点なので合格点を超えます。
ですが、第1問と第3問で満点を取るのはかなり難しいです。
ただし、第2問は点数配分が低いので、最低限だけ対策しておくのがベストです。
具体的には、テキストの例題レベルだけを押さえておけばOK。
第2問で満点を取る必要ありませんが、部分点だけでも拾えるようにしときましょう。
過去問と予想問題集どっちがいいですか?
予想問題集がお勧めです。
2021年に、出題形式や試験時間の大幅な変更がありました。
なので、それ以前の過去問よりも予想問題集の方が本試験対策にはベストです。